California Journal

１１　兄クリスのアクション　（３）

１１　兄クリスのアクション　（３）
１２月５日（日）

さぁ、夕食をいただこうと、土鍋のふたをあけたと同時に、電話がなりました。再びクリスからでした。マムは席を外し、クリスと話をするためにリビングに行きました。聞こえてくる声はマムがクリスをなだめるような感じです。２０分ほど話をして、マムはダイニングに戻ってきました。もうあきれてしまっています。「お手上げだわ！」というような顔とジェスチャーをしてみせました。クリスはマムに、マムとダッドがひどい祖父母である。と言ったそうです。
孫（クリスの子供二人）に、誕生日もクリスマスも何一つ買ってもくれない、ピアノのレッスン一つ、世話してくれない。愛がない。愛しているのなら、もっとしてくれてもいいはずなのに。
そのようなことを言ったそうです。

クリスに腹が立ちました。マムは毎年、クリスマス、誕生日には孫達にギフトを贈ります。今年はナデシコと夫も、ギフトを送りました。

「あの子はお金がほしいのよ。どうしようもないわね。。。」

マムが言いました。

つづく。。。